ピアノ練習には工夫が必要
効率的なピアノの練習を知っていますか?(小学校高学年から大人の方対象)
こんにちは。ピアニストの福山です。今日はピアノの練習方法についてお話をしてみようと思います。
レッスンが終ってからご自宅で練習をしますがまずは何気なく曲の最初から始めてみますよね。それから?ここからが問題なのです。曲の最初から始めて間違ったら又最初に戻りますか?最後までたどり着いたとしても間違いだらけ。最後までたどり着いたら又最初に戻って間違いだらけで最後までたどり着いて。。。その練習方法を2,3回繰り返せば’練習’をしたことにしてまさかその日の練習は終わりっ。ではないですよね?
まずは曲の最初から弾いてみます。そこで指番号もきちんと確かめながら’かなりゆっくり’と弾いてくださいね。1フレーズが終ったところで多分何か所かは間違えているかと思います。何回かその短いフレーズを練習後でいつも間違う場所はどこかが分かってくるはずです。その’場所’やその’音符’に注目して下さい。それを見つけたら赤色鉛筆や鉛筆で印を自分でつけます。そうする事により間違いが直る事があります。始めから最後まで毎日練習すれば間違いは直ると思っていてもそのような漠然とした練習方法では全く直る事はないっ!ので効率的な練習方法によって間違いを直してください。
練習をしていて間違いをする場合には変な指番号を使っている、手首の向きがおかしい、固いなど色々な要素が絡んできます。もしご自身でなぜいつも間違うのかが分からない、間違いが修正できないなどは先生に相談をしてみて下さい。私も自分で練習をしていて間違う所はいつも同じ場所、なぜ間違うのか、なぜ直らないのかと色々分析をしてみます。その事によって原因を解決するアイディアが沢山ありますので色々試してみてやっと直り、その直った事を確認しながらやっと次のフレーズに行きます。
そして練習はやりすぎないようにして下さい。小さなお子様は年齢に合わせて1曲につき〇回ね!や大きくなったら30分など時間で区切っても良いと思います。難曲を数時間練習しますと肩や肘、首、手首などが痛くなってきて腱鞘炎や脊柱管狭窄症の原因にもなったりします。ご自身に優しく、でも集中しながら全部の間違いではなく数か所の間違いを直す程度の練習をする目標を作ればいいと思います。(そう簡単には間違いは直らないんですよね、残念ながら。。。)そしてテレビを見ながら、携帯を確認しながらというのは止めた方が良いと思います。完全に時間の無駄だし、物事をやる時には1つの事に集中してやるという事を脳に習慣づけてあげて下さい。
まずはとにかく弾けるようになり、それからある程度スムーズに弾けるようになったら、作曲家が書いた色々なサインを全部確認してください。フランス語で書かれていたり、ドイツ語で書かれていたりしますが億劫がらずに全部意味を調べて下さいね。その事により、’あ~この曲はこんな感じなのか’とご自身の想像力や読解力で曲の雰囲気が分かるようになるはずです。そのご自身のイメージを持ちながらある程度練習をし、その後でYoutubeで練習している曲を聞いてみても良いかも知れません。
練習は毎日コツコツと地味な習慣です。小さなお子様はもちろんの事大人の方でも毎日はやりたくないものです。しかし間違いを直したり楽譜を見ないで曲を弾けるようになる為には頻繁な練習が必要になります。練習をすることにより体の中に指番号が定着したり音楽を体で感じるようになったりとシステム化されてきます。もし練習したくないと思ったら2分のうちに(小学校高学年や大人の方対象の時間です。)ピアノに向かって弾き始めて下さい。弾いているうちに不思議と嫌な気持もなくなってきます。(この方法はJames Clear氏が'Atomic Habits'という本の中で物事を習慣づけるテクニックを教えてくれています。)
練習頑張ってくださいね。曲へのPassionが全ての事を解決してくれます。練習の仕方や間違いの直し方などピアノにご質問がございましたらいつでも体験レッスンはお受けしております。ご連絡をお待ちしております!