ピアノを生活の一部にする習慣

   ピアノ練習はスケジュール化されていますか?

こんにちは。ピアニストの福山明子です。今回は’習慣を身につける’事についてお話をしようかと思っています。ここではピアノを練習するという習慣の話になりますが、それでも何かを学んでいたり繰り返しする事により上達をする事などにはApply出来るかと思っています。

小さなお子様でも大人の方でも毎日するべき事、する事が億劫だなあと思う事なんて頻繁にあると思います。年齢や物事が何であれ’習慣づける’って難しいですよね。人によってその難しさのDegreeは違うと思いますが、James Clearの’Atomic Habits'という本ではこれをやろうと思ったら2分以内に行動した方がいいと言っています。色々余計な事を考え始めたり感情的になる前に始めたらどうですかと言ってるのではと思います。大人はこの方法で上手くいくかもしれません。では小さなお子様はどうでしょうか。

一つの方法としてアメリカではお子様の毎日のスケジュールを大きな紙に書きだしています。7時から7時半の間に起床、その後は朝ご飯で8時半までに学校に到着、学校から午後3時半に帰宅したら宿題をし4時から4時半にはピアノの練習。。。というように紙に大きく書くことにより子供により分かりやすく、見やすくなっています。言葉だけで伝えるよりは紙に大きく書いた方が子供にはハッキリと何をしたら良いのか分かりやすいですよね。そのスケジュールに沿う事はご両親との’約束’という事になっています。(その前に’約束’が何を意味するのか子供への’説明と納得’を確認する事が必要になりますが。。。)

他の方法としてはピアノを練習する事を’お手伝いの一つ’のようなTaskに見立てる事です。子供は物事を一人で自分でやりたいというNaturalな感覚があります。例えばお買い物に一人で行く、洗濯物をたたむ、お花にお水をあげるなど一人で責任を持ってする、その事にご両親が褒めてあげる(例え間違ったものを買ってきたり上手にたためなかったとしても)、そこから責任を持って一人でできるんだっ、褒められた!と子供は思い始めます。その事の繰り返しをすることによって責任感がついたり、習慣が身についたり、出来るという感覚が芽生え始めます。ピアノの練習も’任された事の一つ’という感覚で練習を始めてみてはいかがでしょうか。ご両親が忙しいから’自分はしっかりしなきゃ’と子供も思うかもしれません。初めは一緒に練習をしなければいけないかもしれませんが、一人で5分でも練習をできた場合には褒めてあげる、決まった時間に毎日同じ事をしていると習慣になってきます。寝る前に歯磨きをする事と同じような感覚です。小さなお子さんでしたら一回の練習は5分でも10分でも構いません。しばらく他の事をした後に出来ればもう一度ピアノに戻ってきて欲しいと思っています。それは前回練習をした時に上手くいかなかった箇所が少しの時間を空ける事により上手くなっているという事もありうるからです。1回目の練習で間違っている箇所を本人に認識してもらい、それを直す練習をする、練習をする目的を見つけてあげてください。それを習慣づける事により’どのように’練習をしたら良いのかが自分でわかるようになります。している事の’目的/ゴールを見つける事’、その練習には我慢強くなったり、ゴールに向かうという目的意識、練習を毎日同じ時間にするという習慣、一人で練習をするという責任感など、たかだかピアノの練習のようですが裏には沢山の意味が含まれています。一方的に’練習しなさいっ!’って言われると誰だってやりたくなくなります。練習に取り掛かる角度を変えるだけで良い習慣が身につくかもしれません。

うさぎと亀のレースのお話を覚えていますか?誰もがうさぎが最初にゴールに到達すると予想をしていたのが昼寝をしてる最中にコツコツとゴールを目指していた亀が先にゴールに到達をするというお話です。ピアノの練習も非常に地味で一人でコツコツと練習をしなければいけません。我慢、飽きる、同じことの繰り返しなど大人にとっても面白くないかもしれません。子供の時にピアノ練習を通してコツコツを物事をこなす事を学ぶ事は後々の勉強や物事習得にはなくてはならない要素です。ピアノ教師として頻繁に目にすることがあります。Naturalにピアノのタレントのあるお子さんがたまにいます。私のガイダンスがなくても音符を早く読め、早く弾けたり、リズムが良かったり、綺麗なスケールが弾けたり、フレーズが既に出来ていたり。そのようなお子さんはNaturalに弾けてしまう為我慢強くなかったり、練習を全くしなかったり、物事が長続きしない傾向が、そして辞めてしまう事があるようです。その原因はなぜなのかは分かりませんがうさぎと亀のレースのように長い人生、ピアノ練習に限らずコツコツと物事をこなす方がゴールに早く辿り着くようです。

大人の方でもずっとやりたいと思っている事はありませんか?年齢は関係なく物事はいつでも始められます。必要な事は情熱とPersistanceだけです。人のピアノ演奏を見ているととても簡単そうに見えますがその裏には努力、時間、Energy、我慢、情熱、問題解決、ゴールへの目的意識、出来たという達成感、自分は出来るという自信などなど長年かけてこそ培われ習慣づけられ自分の中のSystemへと変化していきます。お子様に良い事はもちろんの事、大人の方でも弾きたい曲や弾きながら歌うなど人生に目標がある事は決して悪い事ではないはずです。大人になってからピアノを弾くのは無理と思っている方、弾けるようにはなりますので安心してください。ピアノを習う事に少しでもご興味がございましたらご連絡下さい!