新年明けましておめでとうございます。

今年もどうぞ宜しくお願い致します。

私の仕事納めは昨年の12月28日(土)でその日からあっという間に時間が過ぎて既に2025年1月1日。。。アメリカにいた時には日本へは3年に1回くらいの頻度で4月終わりから5月にかけて約2週間くらいの滞在をしていました。なので20年も日本のお正月を経験しなかったり、桜だって全く見ませんでした。なぜあまり帰国しなかったのかというと日本に帰国するのはもちろん楽しいです。美味しいものが沢山あるし、見た事のない新しいものや可愛いものが沢山あります。しかし!日頃ピアノだけに集中をしている頭が日本に帰国する事によって集中力が乱れてしまうんです。ピアノから離れられない、離れたらせっかく覚えた音符たちも直ぐに忘れてしまうような恐怖に駆られたりしてそう簡単には帰国できませんでした。しかも休みが終わって学校が始まるまでには勉強もピアノも予習や演奏できるまでのレベルの曲を用意しておく、’勉強とピアノの貯金’を作っておく必要がありました。なのでずっとずっとず~~~っとピアノと勉強。学校を卒業してピアノを教えててもアメリカは新年は重要な行事ではないので新年から通常通りアメリカ人の子供たちにピアノレッスン。。。

新年があけてTVをつけるとお正月番組、お店はお正月の特別なお料理が沢山ならんでいます。今のところそれなりの美味しい物は食べているのですが何か足りない気がする、何かつまらない。。。と考えていたら文化的なものに触れていないから退屈なのかなと思っています。素晴らしい絵を見たり、音楽を聞いたり、冬の自然を感じたり、とにかく商業的ではないものです。幸いにも学生の頃のように大雪の中車をソロソロと走らせ大学に向かい、新年で開いていないドアを無理やりこじ開けて練習室に潜り込むという事はなく、家で練習は出来るのですがただ単に練習をするのは面白くない。。。

ピアノ練習にインスピレーションを得ようとYoutubeを見たりしますが私は大体ショパンコンクールで入賞したピアニスト達の演奏を見ます。今回はKate Liuというアメリカのピアニスト。彼女のショパンコンクールの演奏を見たことはあるのですがその他の演奏はないかなと思い探してみると沢山ありました。1つずつ見ていくと彼女の演奏はとても想像力溢れたもので’こんな風にもピアノって弾けるんだ’と驚くばかりです。バッハを弾いているとピアノなのにチェンバロで弾いているような音にも聞こえてきたりします。彼女の演奏からインスピレーションを得ると練習も楽しくなりより自分の練習している曲に対して沢山のアイディアが出てきます。

クラシックピアノ音楽に詳しくなくても曲を聴いていると、曲の雰囲気から白黒映画の時代を思い浮かべたり、パリの安い酒場を想像したり、ロシアピアノ音楽だと寒さを感じたり、広大で過酷な自然が見えてきたり、かと思えば音のない深夜に夜空を見上げて月がほんのり静かに光っている場面が想像出来たり、ピアノを弾いているピアニストがまるで映画の中に入り込んで登場人物であるかのように見え始めたり。。。

今年はそのような想像の世界を皆様にご紹介できるよう、もう少し多くソロのピアノ演奏会が出来たらと考えています。私の練習次第なのですが♪元日の今日からピアノ練習に励んでおりますので是非ここでの演奏会とご都合が合いましたら是非お越しください。私のNew YearのResolution(新年の抱負)は宣言したので実行に向けて頑張るのみです!ではHappy New Year 2025!