ハプニングだらけ、成長をさせてくれたアメリカという国 vol.37

語学留学、大学、グリーンカード、ピアノ、仕事の20年(インディアナポリス編)

こんにちは。Ichikawa Piano Schoolの福山です。数日前はクリスマス。日本ではクリスマスイヴ24日がクリスマスの日、のようですがアメリカでは25日がメインの日。アメリカでの私の12月25日は朝から教会の礼拝での伴奏。朝の礼拝で讃美歌の伴奏をして、夜の礼拝ではロウソクがともっている中での讃美歌の伴奏。’暗くて楽譜があんまりよく見えないなあ~’と思いながら、クリスマスの曲をみんなで歌って、礼拝の後は教会のメンバーたちとお話をして帰宅。。。

11月の感謝祭が終ったら人々はクリスマスの飾りつけ。ツリーの飾りつけ、家の外のライトのセッティング、家の中の飾りつけ、プレゼントを包んで、ついでに犬や猫ちゃん達もオメカシ🐱🐶🎄。

アメリカの家はとても大きく、素敵な外見で、おとぎ話の家のよう。

大きな窓から見えるとても綺麗なクリスマスツリーは私の憧れでした。’あんなに大きくて綺麗な家でクリスマスを皆で楽しむっていいなあ~’といつも思っていました。

クリスマスデコレーションはそれぞれ家によって全く違っているので、この時期は夜になると沢山ある高級住宅エリアまで車を走らせ、どこの家のデコレーションが素敵かなあ、なんて事をしていました。

楽しいはずのクリスマスもさすがにインディアナポリスにいた時には無感情。もうどうでもいいんです。

来る日も来る日も朝から全くやる事なし。

自分のピアニストとしてのウェブサイトを作成する文章を考えたり、計り知れない、膨大な資料を集めたり。あまりにも必要な資料が多い事、それ以外全く何もやる事がない事、気分が本当に悪くなってきます。

気分転換に外に出ると言っても、目に入ってくるのはウォールマート、KFC、マクドナルド、カーディーラー、など。

生活をする為の必需品はあるけど、クラシック作曲家の世界にドップリ漬かっていた私にはかなりの抵抗感を感じます。素晴らしい音楽や絵画の世界、アーティスティックな事、すごいっ!と思わせてくれる友達達との会話、彼らたちの視点や感覚、口から出て来る言葉の選択が私をふかーいクラシックの世界へと即座に引き入れてくれて、それをなんとも体感できる、を望むのは贅沢な事なのでしょうか。

少しだけでもそんなものを感じられる生活がしたい。。。

自分のウェブサイト作成は未知のどうなるか分からないアメリカでの自分の生活に何かしら役に立つであろう、とは思っていても、本音は’こんな事をしているくらいなら練習をしたい、練習なんていくら時間があったって足りない!’

インディアナ大学で隔離された音楽の世界でずっと生きてきて、それが常識になりつつある私には外の世界がどうなっているのか全く分かっていませんでした。

そしてそれを学校も誰も教えてくれない、現実生活で音楽でどうやって生きていくのかを。

こうなったのは誰もせいでもない、どこで自分が間違ったかを考え続け、思い当たる’ふし’を見つけては、次はこんな事はないように気を配るのみ。

だからといって人生は良い事が起こるとは限りません。まだまだ私は試されていると感じます。

ある日、微塵も考えた事のないことを調べてみました。インディアナ州は気候が悪すぎるから西海岸に行ってみたい。。。

ただの夢物語だけどね。。。

西海岸はロサンゼルスやラスベガスが有名です、でも住むには物価や家賃が高そう。。。少し離れたオレゴン州ポートランドやワシントン州シアトルならどうかなあ。。。シアトルってちょっと興味があるかも♪

オレゴン州は消費税がなく、何を買ってもその値札の金額を払うという嬉しい州。そしてシアトルも映画でよく出て来る素敵そうな町。ただピアノ教師としての仕事があるのかなあ。。。

私があんなリッチな西海岸に住むなんて到底ムリムリ。無理過ぎるでしょ、リッチな所なんて似合わないしそんな身分でもない。でも。。。

両方の州で仕事があるか調べてみました。あったんです、特にシアトル。既に1つの音楽教室に注目していました。そしてお給料も西海岸だからかなり良い!これなら生活していけるかも?!どうする?西海岸に引っ越しをする?!

本当に?!?!?!

希望がどんどん広がっていきます、ここから脱出できるっ!やっと文化的なものに出会えるかもしれないっっっ。

どっちの州がいいか、どこの市がいいかを徐々に調べていき最終的には目標をワシントン州シアトルに決めました。

仕事はある、もしピアノで博士課程に進みたかったらUniversity of Washingtonもある、日本にも近い、アパートの家賃もなんとかなるかも、なんと!日本のスーパーがある!

(日本のスーパーがあるなんて、完全にアメリカ人化していた私には全く信じられない事です。)

インディアナポリスにいる私からは全てがキラキラして見えました。同じアメリカなのにこんなに素晴らしい所があるんだ。。。

それからはGoogleマップでシアトルの景色を見たり、アパート探しをしたり。

本当に実行していいのか、する勇気はあるのか、決心はつくのか、また間違った選択をしているのか、また仕事がなかったらどうするの?日本に帰るの?🐱Nちゃんの体調はどうするの?🐱Cちゃんは?アメリカ大陸横断で彼らの体調は本当に大丈夫なの?!?

ワシントン州シアトル引っ越しをしたい、そしてせざるを得ない選択だったと思います。この時点で既にアメリカには17年くらい?住んでいましたが、それでもアメリカ大陸横断は初めて。同じ町の10分離れたところに引っ越しをするのとは大違いです、怖すぎも怖すぎ。。。

怖すぎでも結局は決断しました、シアトルに引っ越しをする事を。このお話はまた次回なのですが、2025年もあと4日?

皆様、今年は大変お世話になりました。私にとってはこの千葉県市川市東菅野に住み始めてからは、毎日学びの日々。新しい事に奮闘しながらも、とても素晴らしい空間を作れているかなと思っています。

2026年も皆様にとりまして今年以上に良い年になりますよう、音楽/ピアノが皆様の心に意味のあるものになりますよう、私自身もピアニストとして練習に励んでいこうと思っています。来年もどうぞ宜しくお願い致します。