心の丈夫さを育てる Build Your Kid's Mental Strength
ピアノが助けてくれる(1)
こんにちは、Ichikawa Piano Schoolの福山です。今回はある生徒さんのお母様とのお話が印象的だったのでそのお話をしようかと思っております。
インド出身のその方はお子さん2人を日本で出産されていて現在お子さん達はインターナショナルスクールに通っています。その長男君がピアノを習っていて、先日’他に習い事をしてるのですか?’とお聞きしたら、’体操とスイミングとピアノを習っているんです。’との事でした。
体操とスイミングはどうやらかなり好きらしい、ピアノは好きな曲があったら練習するとの事。
私としてはとにかく練習すればOKなので、そうなんですね~とお話をしていました。
自分のピアノ習い始めの頃を思い出すと。。。
(姉がピアノをしていたので妹である私もやっていただけ。子供で何も考えてなかったし、ヒマでやる事もなかったし、嫌な事もなかったのでそのまま続けていた→いつの間にか弾けるようになってた、とこんな感じ。)
習い始めてから年数が経ちますが、私にとっては自分を鍛えるための良い事だけ!でした。まずは。。。
1.物事を継続する事、努力をする事、我慢をする事、の訓練が子供の頃から出来る事 です。
すぐに’あーもうダメだ、出来ない!、やめる!’という事がなくなった事。たとえプイっと怒って練習を止めたとしても、ピアノはそこにあるのでいつでも又戻れる=継続。
音符を読み続ける=音符を考える&頭を使うことの我慢&ピアノを弾こうと努力をする、それを継続する=やっと曲が終わりまで弾ける。お子様にはとても良い訓練だし習慣です。(もちろん誰にとっても!)
2.イライラを抑える、我慢する 訓練
音符がとにかく読めないと始めからでさえピアノは弾けません。パッと見て、’音符がわからない’としても、イライラしない、まず考える←ここの始めの段階でイライラしていたら始めの1音でさえ弾けません。
よくよく自分の事を思い返すと。。。確かにピアノ以外でも、分からない事を ’やって!’と言われてもイライラしますよね。分からない→感情的になる→やれと言われる→余計やりたくない、イライラする。。。(泣く) こんなサイクルでしょうか。
結局イライラしても、ピアノに戻っていくのはやはり音楽/ピアノが好きだから、というシンプルな答えだと思います。
なぜか楽譜を見ると’どんな曲だろう、弾いてみよっかな?’という気になる、レッスンの最中に先生が弾いていた音を思い出して、’こんなような曲だったかな?’と子供でリズム感がなくても音を覚えていたので、そこからヒントを得て弾き始めたり。。。
’あ~もう疲れたから止めよっと’としても、なぜか目の片隅にピアノがいて、気になって又弾き始める、練習し始める。。。
毎日それの繰り返しです。そのうちスムーズに弾けるようになって、楽しくなる。こうなったら又なにか新しい曲を弾こうかな?→チャレンジする事が楽しくなる。。。(Growth Mindsetの始まりです!)
私の周りに音楽を嫌いな人っていないのですが、ピアノの曲ってとても綺麗だし、少しでも弾けるようになったら歌もついでに弾きながら歌える、なんて事もできます。
ここまででもピアノって沢山の内面的な事を教えてくれます。
ピアノの練習は1人で面白くない?寂しいような気もしますが、1度どうやって弾くんだろう?という事に集中してしまえば、ネガティブに考えていたこともスッカリ忘れるくらいです。
まだまだ楽器を弾く、ピアノを弾くことの良い点は沢山あるので次回にお話をしますが、大人の方でも新しい事を始めるのに全く遅くありません。
毎日の生活でお時間がございましたら、まずは自己流でもご自宅でキーボード/ピアノをお持ちになり、簡単な片手からでも始めてみては如何でしょうか?ご自宅に楽器があるって素敵なことだと思います。
