メンデルスゾーン Contemplation 無言歌集から
Contemplationとは?
こんにちは、Ichikawa Piano Schoolの福山です。今回はメンデルスゾーンの無言歌集からContemplationを弾いてみました。
Contemplationとは何?なのですが、日本語で一言でいうと’黙考、沈思’という事らしいのですが、なぜか私は日本語で言われてもあまりピンと来ないので、英語で調べてみました。そしたら、’the act of thinking about spiritual things ’という意味が見つかりました。
精神レベルで物事を考える、という意味のようです。深く考える、掘り下げて考える、のような事でしょうか。
確かにこのContemplationを弾いていると、練習し始めの頃はタイトルは知ってはいるものの浅ーく軽い感じで弾いていたのですが、弾けば弾くほど、’んんん!!!’と音の繋がり、音のハーモニーの動きなどから気がつく事が沢山出てきて、’そうそう浅く軽く弾くべきものではないのかもしれない’と思い始めました。
自分で練習し始めの頃のビデオを見てみても、その軽さがハッキリとビデオの中に見えていて、’これはマズイ。。。’という事でまた曲を始めから考え直して、練習のし直し。(練習というと’指を動かす’という練習を思い浮かべますが、練習はそれだけではなく、演奏者の考えや想像しているものがビデオのカメラを通じて実に正直に出ているのです。人間同士言葉がなくても相手が何を考えているのか、自分を好きなのか、嫌いなのか、居心地が悪いのか良いのか、などは雰囲気や目の動き、表情からも簡単に読み取れますよね。そのようなものかな?)
クラシック音楽は言葉がない分、その演奏者から読み取る力を聞いている側に求めなければいけません。でもそこで演奏者と聞いている側が共感出来るものがあったら、そこにクラシック音楽の素晴らしさが出て来るのかなと思っています。