ハプニングだらけ、成長をさせてくれたアメリカという国 vol.12

語学留学、大学、グリーンカード、ピアノ、仕事の20年(アメリカ生活・大学勉強編)

こんにちは。Ichikawa Piano Schoolの福山です。やっとアメリカの大学で専門分野の勉強が始まります。

大学に入ってからは一般教養を勉強していて文学、生物、数学、保健体育などあらゆる分野の専門用語を必要とされ、たかだか1年だけ語学学校に行っただけの英語力がある私には本当に地獄のような日々でした。そもそも18年間アメリカで生まれて生きて全部アメリカの学校を出ているアメリカ人生徒と一緒に私が勉強をする(1年だけの語学勉強)のには無理があって当然も当然のことです。でも授業料を自分のお金で払ってしまってるし、誰もその場から逃げていない、私だけ逃げるなんて出来ない。。。(英語で旅行会社に電話をかけて日本へ帰る航空券を取ることさえも出来なかったので:))

日本にいた時の私は本当に注意散漫でボーっとしていたと思います。まあ全部日本語だし、日本語って正確に話さなくても何故か意思疎通が出来てしまう言語だったりして単語の選択には気を使った事はなかったと思います。でも英語は全く違う。単語の選択が間違っているとアメリカ人からあからさまに’はああああ???’って大きな声で皆の前で言われるし、こちらがインターナショナルの生徒で言語に問題があるなんて配慮も全くありません。分からないものは分からない、正しい事は正しいとかなりハッキリ言ってくれます。そんな些細な事でさえも初めは傷つき気にしてましたがもう今はそれどころではありません。ヘアースタイルだ、洋服だ、靴だ、そんなものはどうでもいいんです、勉強がまずいんです、かなりまずい事になっているんです!

心理学は第一専攻の勉強、音楽はマイナーとしての勉強が始まりました。ある友達は’専門分野に入ったら専門の決まった単語しか使わなくなるからまだ一般教養の勉強よりはマシ’と言っていたのを覚えていて、半分信じていいようなでも勉強が辛すぎるから信じたいようなで毎日心理学の学部へと通っていました。

心理学の勉強は面白くありません、全く。だって相変わらず英語が分からないしそれに心理学に親近感が湧かない。。。じゃあ何で選んだのと言われれば他の学部よりまだ興味があるかな程度で選びました。(親に音楽への道は断固として反対されてたし。)でも語学学校を卒業してからの英語の上達はあったと思います。学期中は頭を使いすぎ、夏休みなどに頭を休め新しい学期が始まり授業に出ると ’んんん?なんか英語が前より聞き取れるような気がする!’という嬉しい瞬間は多々ありました。車に乗っていてラジオから流れて来る曲の歌詞が少しだけ分かるようになったとか。そんな事くらいです。まだまだ授業の英語は分かりません。相変わらず必死の思いでしがみつきながら授業を聞き取りノートをアメリカ人から貸してもらって10センチはあるだろうテキストブックを何冊も何冊も読みながらノートを照らし合わせて勉強をして、の毎日です。色々な葛藤が限度、爆発寸前ですがその一方で音楽の勉強🌸本当に楽しいです✨音楽学部に行くたびにワクワクして、自分の居場所のような気がするし、アメリカ人の友達も初めて作りたいと思ったし🌟ピアノのレッスンも取る事にしました。マイナーの生徒を受け入れてくれる先生は何人かいたのですが自分の音楽理論の教授、Carl Anthonyカールアンソニーという教授からレッスンを取る事を決めました。教授の部屋に行って自己紹介をしニコニコと私を受け入れてくれ、スタインウェイのグランドピアノが2台目の前にあって、もうドキドキです。ワクワク楽しすぎてたまりません。それからは心理学の勉強を素早く終わらせ、自分のピアノの先生の部屋に顔を出しては下手な英語で会話を楽しんでいました。教授は私の下手な英語なんてあたかも無いもののように私に接してくれ、私がピアノの勉強に非常に興味がある事を察したのか彼の部屋の鍵も渡してくれ、’いつでもピアノの練習をしていいよ’と言ってくれたんです。スタインウェイがいつでも使えるし、私を信用してくれて鍵を預けてくれるなんて、本当に嬉しかったのを覚えています。音楽学部には日本人の生徒も数名いて直ぐに友達になりました。一人は将来指揮者になりたい男性、もう一人はユーフォニウムという楽器を弾く女性でした。彼らと音楽学部での立ち話は本当に楽しかったのを覚えています。

ある日決心をしました、もう心理学は勘弁してほしい、でも単位を取り過ぎているので心理学では卒業をする、でも面白くもない勉強に時間もお金もこれ以上かけられないっ。なので秋、春、夏と全部の学期で授業を取れるだけ取ってとっとと卒業をしようと計画を立てました。それからは大学の近くに短大があり、そこで取った単位も自分の大学で認められるという事を知り(早く知っていたら。。。)夏は短大の安い授業を取りまくり単位を大学に移行し、秋春の学期は出来る限りの授業を登録し心理学と音楽の勉強をつづけました。自業自得なんですけど勉強がより大変になる事は間違いなく、人生で初めて勉強に本気中の本気にならざろう得ない状況に自分を陥れ、ある友達は’Akikoさんがキャンパスを走り回っている姿をよく見かける’と言ってました。アメリカの大学はキャンパスが広いし、皆そんな切羽詰まってギリギリギチギチに勉強はしていないんですが周りはどうでもよくて、私は心理学の勉強はもう懲り懲りなんです。今から思えば心理学も悪くはないけどあの時は本当に嫌だったんでしょう、とっとと卒業をする、それだけが目標でした。

その一方で音楽/ピアノの勉強は本当に楽しいっ!ピアノを弾くとなぜか褒められる、誰だって褒められて嬉しいものですよね♪やっぱりピアノ演奏の学位を取りたいという気持ちは直ぐに強くなりました。さてそうなったらどうしようかなあ、音楽学部の友達から音楽は割と簡単に奨学金(授業料がタダになるもの)が出るよという情報を得ました。オーディションを受ける必要があるとの事です。ピアノの練習も本気でしなければなりません。そして生活費の問題も出てきました。ここまで自分で心理学の学費と生活費は払っているけど音楽の次の2,3年分の生活費はない、どうしよう。。。

これから音楽の勉強の道を本気で選ぼうとしていて自力でやり続けたい、お金の問題が出てきています。これからの2,3年分のお金はどこから出て来るのでしょうか。。。ある方法を見つけました後で。では次回のお話でお会いしましょう!