ハプニングだらけ、成長をさせてくれたアメリカという国 vol.8
語学留学、大学、グリーンカード、ピアノ、仕事の20年(アメリカ生活始まり編)
こんにちは。Ichikawa Piano Schoolの福山です。既にアメリカに入国し、アーカンソー州にある大学に到着した1日目から英語の嵐で何が何だか全く!分からない状態の中での2日目です。
2日目。。。朝起きて部屋は相変わらず冷房で凍えるように寒くベッドシーツに包まって寝て起きたその次の日。前日の夕食は何も食べてないのでかなりお腹が減っていました。20歳少し過ぎた頃の私にはもう何が何だか分からなくて全てが怖くてしょうがありません。でも意を決して部屋から出る事を決心しました。
そしたら廊下の先にアジア人の女の子たちを見かけました。’あ~やっと人に会えた。。。’と思ったのはいいけど英語が全く喋れない私はただ近くに行くだけ。向こうから'Hello!'と声を掛けられ、私は’Hello'と返すのがやっと。そして名前を聞かれたので'My name is Akiko...' 日本では自分の名前さえも言葉にして言った事はありません。何て事でしょう。。。でもそれよりも即座に気がつきました。彼らが喋る英語はまだ分かりやすい!そして彼らが何を喋っているのか、私に何を質問しているのかをやっと(本当にやっと)聞き取ることが出来ました。そこで彼らが言うには’お腹が空いているから何か食べに行くつもりだけど、あなたはお腹空いてる?’ような事を聞かれたので、とにかく何でも’Yes’と答え彼らの後をついて行き寮の外へ一歩足を踏み出しました。今でもその瞬間を覚えています。’あ~昨日入ってきた所はこんな所だったんだ’と。
周りを見渡すと良いお天気で背の高い木が沢山あり、生徒たちは普通に歩いています。私には怖すぎて彼らの後をついて行きながらも、どうやって寮に帰れるか道を確認しながら歩いていました。でも結局そんなに大したことはなく、寮のドアを左に出て真っすぐに行けばStudent Centerという生徒の集まり場所のような所がありました。そこに入ったら生徒が沢山いてお店(学校の名前の入ったトレーナーや帽子、バッグ、テキストブックやノート類もありました。)が見えて少し歩いたら郵便局も入っていて、次にはコーヒー店、そしてフードコートがありました。私はかなりお腹が減っていて食べ物だったら何でもよかったし英語のメニューも読めないので彼らと同じものをオーダーし、やっと食べ物にありつきました。
それから確か。。。彼らと昨日到着して直ぐに行った建物まで歩いて行きそこには沢山の新インターナショナルの生徒がいて先生たちもインターナショナルの生徒の扱いに慣れていました。何か渡され資料を持たされ、それからIEP(Intensive English Program, 語学学校)の場所を’ここだよ’と紹介をしてくれ。。。その後は彼らたちはどこかに行く用事があるからと私は寮に1人で帰りました。初めて1人アメリカの大学のキャンパスを歩くのは怖いけれど地理的に何となく分かり始めました、自分の寮はどの方向にあって食べ物はここ、自分の行く語学学校はあそことか。
少しずつ楽しさと不安と何かが始まる期待のワクワクで1日目よりは気分はずっとマシになっていました。語学学校が始まる日は資料を何時間もかけて読んでいたので’○○日から授業が始まる’というのは分かっていました。2日目の夕飯は昼間に行ったところに1人で行き同じものを食べ、凍えるように寒い部屋に戻り、冷水シャワーを浴び、ベッドシーツに包まって就寝。。。
3日目には語学学校のオリエンテーションがある、と紙に書いてあるので昨日見た建物に行くと沢山の留学生を目にしました。生徒たちが行く方向、階に行くとそこは教室らしき部屋。英語で何かを言っている先生がいますが私には全く分からないのでそのまま空いている椅子に座りポツンと1人。周りを見るとどうやら昨日出会ったアジア人の女の子たちのような留学生が見られます。彼らは既に自分たちの国で友達になっていて友達のツテでここに来たんだと分かりました。私みたいに誰も知り合いがいない、そんな人なんていないんじゃないかと心細くなったところで。。。日本人の女性と男性を見つけました!どうやら同じ時期に語学学校に行くようです。同期は2人。知らない人達だけど自己紹介はしよう、と思い話しかけました。女性の方は前年はオーストラリアに1年留学をしていたとの事、このアーカンソーには知り合いがいるから来たと。そして男性の方は語学学校に行ってから大学に編入するつもりで自分は体育系の学部を専攻したいと言っていました。
その後にIEP(語学学校)の先生がこれからクラス分けテストをするからというので紙が配られテストに時間を費やし、その場で1人1人のクラスが発表され、もちろん私は一番下のクラス。これだけ英語が全くわからなければそうですよね、でもいいんです。その為にアメリカに来たのだし。
テストの後に何もやる事が無いので知り合ったばかりの日本人の女性と話をしながら彼女の寮に行きました。自分の所とはまた違った感じの寮で彼女は英語を少し喋れるので既に友達を作っていました。そしてその友達と昨日はウォールマートに行ったとの事。ウォールマート?聞いたこともないのでウォールマートとは何かと聞いたらスーパーマーケットだと言うのです。そこで彼女は電話と掛け布団を買ったとの事。私も行きたいと即座に言いました。彼女が友達に聞いてみるとの事で英語で友達と喋ってくれ、その友達が車を出してくれると言ってくれたのです。私は本当に嬉しくて’これで掛け布団がやっと買える!’と安心しました。
人生初のウォールマート。何もかもが目新しくて楽しすぎです。最終的に9年住んでいたアーカンソー州ですが、まだたったの3日目。英語は全く分からない時でこれからハプニングは続出です。又次回お会いしましょう!